32歳はお肌の曲がり角
今から約3ヶ月前、外出自粛生活10日目を迎えていた私は、スキンケアの見直しをしました。
(3ヶ月以上も経過したことに驚きを隠せない・・・!)
外出自粛による在宅勤務の影響なのか、はたまた6月に32歳になったからなのか、スキンケアの見直し方が悪かったからなのか、
私のお肌の調子は悪化の一途をたどりました。
外出自粛10日目以降の私の悪戦苦闘をここに書き記そうと思います・・・。
スキンケアの見直しを行ってからというもの、全体的にオイリーな状態は変わらず、けれど保湿は怠ってはならぬ、と思い1週間程度は同じスキンケアを続けていました。
するとおでこと顎に「吹き出物」が出現!
ぽちっと1個大きなものではなく、3〜4個が境目がなく群れのように出現したのです。
大人になってから(幸運にも)あまり吹き出物とお付き合いがなかった私は、「まぁ、ほっとけば治るだろう」と放置。
1週間もすると、収まるどころか、肌がぼこぼこっとなり、群れが広がっているではありませんか!!!
焦った私は、ここですべてのスキンケアの使用をやめます。
ますますオイリーになる肌。吹き出物の群れは収まる気配がありません。
5月の連休になり、時間ができたので、吹き出物の対処法についてリサーチ。
そこで、「肌を清潔に保つこと」「保湿」が大切だと感じた私は、色々調べアクセーヌの大人ニキビを防ぐ洗顔「シーバム ウォッシュ」を試してみることに。
同時にエクセルーラのパワーローションでの保湿も再開。
引き続きオイリーさは残るものの、吹き出物が少し落ち着いてきたので、このままなくなるだろう・・・と思っていました。
約1ヶ月後、また吹き出物の群体が現れ始めます。
(生理の周期が関係あるのか・・・この謎はまだ解けず・・・)
「洗顔」+「保湿」は継続していたのですが、徐々に赤くなり、皮膚が膨れ、そして少し「痛痒い」感じが。
寝ている間に無意識に掻いてしまっている様子だったので、これはあかん・・・とついに病院に行こうと決心。
散々悩んだ挙げ句、「皮フ形成クリニック」に行くことにしました。
クリニックではまず、現在の症状と、どうしたいかを説明。
私の場合、【現状】吹き出物がなかなかひかない【希望】症状を緩和し、且つ跡が残らないようにしたい、と言いました。
すると「保険適用内」の治療で済ますか、「保険適用外」の施術も受けるかを聞かれました。
自粛期間中のお肌のリサーチで、「保険適用外」のあれこれにも興味があったので、説明を聞き、
- ハイドラフェイシャル・・・水流を利用して美容成分を与えながら、皮膚表面の硬くなった角質や毛穴に詰まった汚れや角栓を除去する施術
- ピーリング・・・酸を使用して古い角質を剥がすことにより、表皮の再生を促す治療
- イオン導入・・・皮膚に微細な電流回路を作り、有効成分を皮膚内に効果的に浸透させる方法
を受けてみることに(いいお値段だったのですが、好奇心が勝ってしまいました・・・汗)。
施術後の正直な感想は「見た目は全然変わらない」んだね、という感じ。
術後はとにかく乾燥するから「保湿」を怠らないように、そして「UVケア」も欠かさぬように、とのアドバイスを受け、大量の飲み薬とともに帰宅したのでした。
当初は美容施術に半信半疑だったのですが、吹き出物の出ていない部分の肌が「つるっ」とし、過剰に出ていた皮脂が少なくなりました。
今日時点で、施術から1週間ですが、多少オイリーさは戻って来たものの、効果は持続している気がします。
吹き出物に関しては、「保険適用内」の抗生物質や塗り薬などが聞いたのか、まだうっすら赤み(というか黒い?)はありますが、ひいてきている印象。
「2週間に1度のペースで施術を受けると、効果が実感できますよ(ニコッ)」とクリニックで言われたのですが、本当に悩みますね。
高価な基礎化粧品は数多ありますが、どれが本当に効果があるのか、じっくり自分に合うものを探す・・・というのが好きな方はいいと思うのですが、私は天性のめんどくさがり屋。
このクリニックではオリジナルの基礎化粧品シリーズも販売しており(決して安くはないですが、手に届かないほど高くもない、絶妙な金額設定!笑)、施術を受けつつ、この基礎化粧品を使うのが、一番効率的なのではないか?と思い始めました。
化粧品メーカー勤務の友人にこの話をしたところ
「女の経済力は肌にあらわれる」と、クリニックでの施術は継続を勧められました。
基礎化粧品も高いものはそれなりに効果があるように、美容系のクリニックの施術にもそれなりに効果があり、今から策を講じるかどうかで40代で格段に差が出る、とのこと。
32歳はお肌の曲がり角。
どっちに曲がるのかは・・・あと1週間考えようと思います。
食事を用意してもらう、ということ
自宅で仕事をするようになって2カ月が経過した。
当初は、外出自粛期間中だったこともあり、できる限り買い物に行かなくてもいいように、食材をどっさり買い込み、下ごしらえや常備菜づくりもしていたけれど、時間の経過と共に、生来の「めんどくさがり」が出現。
どうすれば労力を最小限に抑えて、おいしいものが食べられるか、そんなことばかり考えるようになってしまった。
食いしん坊の欲張りだから、2~3日同じものを食べることがなんかいやだ。
だけど「めんどくさい」ことも、いやだ。(つまり、だたのわがまま!)
「ランチの準備が本当にめんどくさい」と、オラウータン(夫)に話したら、「そんなに苦痛ならできるだけ、僕が作るよ。」と言ってくれた。
オラウータンも在宅勤務だから、毎日・毎食を共にするのだけれど、「自分が好きなものを満足のいくように食べたいんだろうな~」と、思い私の料理には口出しをしなかった…そうなのだ。
オラウータンは食には非常に寛容で、「僕は5日同じカレーでも、まったく問題ないんだけど?」と、食に苦心する私を見て笑っていた。
食の工夫、というか知恵みたいなものは、本当に人それぞれで、正直、料理上手ではないオラウータンだが、時々びっくりするようなアイディアを披露してくれる。
先週のお昼ご飯は、定番の味「サッポロ一番 塩ラーメン」にチャーハンと麻婆豆腐だった。
これを15分程度でチャチャっと準備した様子なので聞いてみると、「近所のスーパーで、昨日チャーハンと麻婆豆腐が一緒になったお弁当があったから1つ買っておいた。お惣菜は味が濃いから、チャーハンには冷凍ご飯を、麻婆豆腐には豆腐を足して、温めた。」とオラウータン。
この「カサ増し」テクニック、私にはまったく思いつかないのである。
そして味は、お惣菜と家庭の味の中間ぐらいの、食べ応えは残しつつ優しい感じ。
自分で全部準備をする or 本格テイクアウト、しか選択肢がなかった私に、自炊とテイクアウトのハイブリットを教えてくれたオラウータン、なかなかな家事力である。
そして何より、自分以外の誰かに、食事を用意してもらう、というのはありがたいな、と心から感謝をした。
やっぱり、誰かに食事を用意してもらうと、一段とおいしい。
そして、誰かと食事を共にするというのは、やっぱり楽しい。
『食通しつたかぶり(2010)』: 食い道楽の美しい文章
どのようにしてこの本を読むことになったのか…
昨今の外出自粛ムードで、読書に精を出そう、とkindleを開いて、おすすめに出てきたものをダウンロードした…気がするのですが。
だとすれば、何たる幸運!
Kindle読了後に文庫版を購入してしまう程、私はこの本に魅了されました。
私は子どもの頃から、大の読書嫌い。
この『食通しつたかぶり』の丸谷才一氏についても存じ上げませんでした。
最近、仕事で言葉に触れることが多く*、改めてわかりやすく、それでいて品よくセンスよく伝えることの難しさを感じています。
*仕事は飲食関係のマーケティング&PR
文体は少し古風なので、慣れるのに時間がかかりますが、慣れてしまえば全く気にならない、というか文体こそがこの本の「味」な気すらしてくるから不思議なものです。
この本は、丸谷才一氏が40年程前に書いた、当時のグルメ紀行・エッセイ。
約60店ほどが紹介されている(らしい*)のですが、調べてみると、今も営業しているお店がいくつもあり、思わず「食べログ」で検索しながら読んでしまいました。
*少々手間がかかるので、自分では数えてません!
もちろん、いくつかは「行ってみたいお店」にリストアップ!
40年前から今に受け継がれる、伝統のお店を知ることができるだけでも、一読の価値あり!
それ以上に、作中で紹介される料理についての、実に多彩な表現。
あの手、この手で表現される料理の数々は、本当に想像力が掻き立てられます。
お店は、多くの場合、その土地に縁がある人(錚々たる面々)に聞いて紹介をしてもらう、という形式。
また、お店を訪問する際は同伴者がいることも多く、彼らと交わす会話も、実にウィットに富んでいて、面白い。
同伴者がいる場合は、いわゆる「一流」の方々が行く有名店(料亭のような)が多く、現存していても、ちゃんと予約をして、きちんとした身だしなみで、ちょっと特別な機会でもないと行けなさそうなお店ばかり。
お料理に関しても、品格のあるお上品な感じで、本当に食についての並外れた知識があってこその文章で、私が今(仕事で)必要なのは、こういった品のある語彙で多彩な表現をすることなんだよな…なんて思ったりしました。
それとは別に、丸谷氏が一人で訪問するローカルなお店のエピソードや、ローカルな食文化についてのウンチクが、より一層面白い、というか興味深い。
戦後二大ネーミングといふものがある。サツポロ・ラーメンと讃岐うどんがそれで、あれがもし、北海道ラーメンと高松うどんだったら、今日のやうに天下を制圧することは不可能であつたらう。ラーメンの片仮名に合わせてサツポロとこれも片仮名(この場合、サツポロ・ビールが微妙に作用している)で行つたからよかつたし、平安初期以来、讃岐米がうまいといふ評判があるせいで、それなら、うどんもまたいいにちがひないと考えてしまふわけなのだ。
こんなことを考えながら、四国でうどん屋をめぐる人、いないと思います。
時々、ちょっと辛辣なコメントもあるのですが、別に批判をしているわけではなく、「個人的な感想」をボソッといっている(ような)体で書かれているのも、またいい。
それにしても、丸谷氏、本当によく食べて、よく飲む!
この豪快な食べっぷり・飲みっぷりこそが、私がこの本を気に入ったワケなのかもしれません。
*1:『四国遍路はウドンで終る』より
『ファクトフルネス(2018)』: 今こそ身に付けたい「世界を正しく見る習慣」
平日の夜、そして週末、じっくり物事に取り組む時間ができました。
整理しようと思っていた棚を片付けたり、普段はめんどくさくて手を付けない箇所の掃除をしてみたり、読みたいと思っていた本を開いてみたり…
思いの外、落ち着いて日々を過ごせています。
2カ月ぐらい前に、近所の本屋で見かけてから、AmazonのWish Listに入りっぱなしだったこの『FACTDULLNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』。
これはまさに、こんなご時世にこと読む本だ、と。
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者:ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
著者のハンス・ロスリング氏はスウェーデン出身の医師・公衆衛生学者。
アフリカでの医療活動に従事する中で、いわゆる「先進国」の人々の「アフリカ」や「発展途上国」に対するイメージや情報が、なかなかアップデートされないことに業を煮やし、ギャップマインダー財団を立ち上げたのだそう。
ギャップマインダー財団のトップページには
Almost nobody knows the basic global facts!
(世界の基本的なコトを知ってる人、ほとんどいないんだ!)
と、でかでかと書いてあり、このギャップマインダー財団のページでは、本のタイトル「思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」に有益な情報が提供されている(みたいです…全部は見れてません)。
思い起こせば、皆さんも、義務教育を受けていた頃に、多かれ少なかれ、「アフリカ」や「発展途上国」について学んだはずです。
干ばつや自然災害、伝染病やそれによる貧困…みたいなイメージ、刷り込まれてませんか?
私は、朝の通勤電車やテレビで流れるUNICEFのコマーシャルの印象が強く刷り込まれているのかもしれない…と思いました。
義務教育を受けていた20年近く前から、世界情勢は変化し、医療やテクノロジーも発展しています。
けれど、私たちの世界に対する情報は、なかなかアップデートされていません。
この本では、そんなアップデートされていない私たちの「思い込み」を通して、モノゴトを捉えることに、「ちょっと待った!」をかけています。
ロスリング氏の経験談をベースにしながら、どうして私たちが「思い込み」を持ってしまうのか、そうならない為の心がけは何なのか、をわかりやすく10にまとめています。
結論としては「データを基に」しましょうね、ということなのですが、データを集める・比べる・判断する際の心がけ、が盛りだくさんです。
最後に、この本がロスリング氏がなくなる前、最後に手掛けた仕事だと書かれています。
読み終わった後、TEDでのプレゼンテーションを見ずにはいられなくなります。
How not to be ignorant about the world | Hans and Ola Rosling
世界がうごめく出来事があったら、またこの本を開いて、思い込みを捨て世界を正しくみられるようにせねば…、そう思える名著です。
外出自粛10日目:スキンケアの見直し
2020年4月6日、月曜日。
「不要不急の外出」をしなくなって10日目に突入。
と、いっても今日は月曜日、やっぱり憂鬱なものですね。
お昼の休憩中にふと、こんな記事を発見。
自宅で過ごしているからこそ、みんな考えることは同じなんだ、と少し安心。
その中でも特に「スキンケアの見直し」は今、まさに取り掛かっているところです。
きっかけは、ZOOMでのミーティングの際にモニターに映し出された自分の肌の汚さ!涙
今まで、週末を除き、ほぼ毎日メイクをしていたけれど、外出自粛になってからメイクをしたのは…たった1回!
すっぴんでモニターに映し出された自分の顔は、メイクをしていないとは言え、思った以上にシミや吹き出物が目立ち、とにかく悲しくなってしまいました。
まず、メイクをしなくなった&生活のリズムが変化したことにより、肌がオイリーになった…という実感がありました。
そうすると、あれよあれよとおでこに吹き出物が!
気が付いたものの、今までと同じ、そう、乾燥がひどい冬用に購入した「高保湿」の化粧水を使い続けていたのです。
当然、お肌のオイリー感&吹き出物は消えず。
そこで、毛穴を引き締めるべく、眠っていたクラランスのクレイ マスクをしてみると、なんだかお肌がきゅっと引き締まった感じが!
そうだ、冬は終わったんだ…と、自分がどちらかというとオイリーな肌質であったことを思い出したのでした。
この、クレイ マスクを購入したのは昨年の夏頃、オイリーな肌質に悩んでいた時でした。
次いでに化粧水も買ったよな…と洗面台の棚をさがすと「あった!」
この、緑のクレイ マスクとトーニングローションの併用が、オイリー肌の時期には欠かせない!!!
そこで、今、手元にあるスキンケア用品を全部並べて、自分の「今の肌質」に合わせたケアをすることにしました。
- 週に1回、クラランスのクレイ マスクをする
- 朝の洗顔後は、Tゾーンを中心にクラランスのトーニングローションを、頬から首、デコルテにかけては、エクセルーラのパワーローションを。
- 入浴後は、上記に加え、口回りから頬にかけて、クラランスのホワイト-プラス ブライト エマルジョンを。目元にはキールズのアイクリーム PWを。
- ボディクリームは、安定のユースキン!笑 私が大好きだった祖母が、使っていたんですね…喘息持ちだったからか、あの湿布のような香料は、安心感があります。
でも、やっぱり、頬に浮き出るシミが気になる…ので、Amazonで下記を購入してみることに。
なぜかクラランスが多くなってしまうのは、オイリーなお肌に寄り添ってくれる…という実感があるからでしょうか。
例年であれば、年に2~3回、国外出張があって、免税店で購入していたのですが…今年はコロナウィルスの影響で出張がなく、ついついAmazonに頼ってしまうのでした。
まだまだ続く外出自粛生活。
お肌のメンテナンスぐらいはみっちりしたいものです。
外出自粛9日目:突然の痛み
2020年4月5日、日曜日。
食料品・日用品の買い物以外、外出をしなくなって9日目。
ついつい食べすぎて、飲みすぎてしまうことに気がついた訳だが、1LDKの自宅でできることには限界がある。
昔購入したバランスボールの存在に気がついたオラウータン(夫)が、使ってみようと言い出した。
そこでやってみたのが「フロントブリッジ」というもの。
30秒×3回、は難しかったので、20秒×3回。
その日は、なんの異常もなかったのだが…2日後、下っ腹と脇腹が筋肉痛に。
外出自粛生活前からの運動不足を実感させられた。
それが、だ、
昨日の明け方、寝返りをうてないほどの激痛が私を襲った。
脇腹、というか、肋骨、というか、なんというか、とにかく背中に筋肉痛に似た、でも神経痛のようなピキピキっとした痛みが走った。
思わず「うぅぅぅぅ…」と声に出してうめいてしまった。
オラウータンも驚いて目を覚まし、なんとか助けようとしてくれたのだが、まぁ、どうしようもない。笑
起き上がってしまえば痛みはほとんどなく、普通に生活ができた。
非常に重い筋肉痛だろう、一晩眠ればよくなるだろう、と思っていたのだが…
今朝の痛みは本当に耐え難いものだった。
そしてはっきりとしたのは「これは筋肉痛ではない」ということだ。
少し動くと、角度によってピキピキっとした痛みが走り、それには法則性がない。
いつもであれば、明日病院に行こう…となるのだが、この状況下で病院に行く、というのは気が引ける。
多分、整形外科に行く症状だろうし、整形外科であればコロナの可能性の人は少ない。
ただ、これこそが「不要不急の外出」な気がしてしまう。
これは本当に病院に行く程の症状だろうか。
そして何より、今夜はちゃんと寝られるだろうか。
それ次第で病院に行くかは決めよう。
時間を持て余すということ
2020年3月31日、火曜日。
東京は、朝から季節はずれの雪が舞っていた。
曇天の下、多くの人が部屋の中から外を見ていたことだろう。
そう、コロナウィルスの蔓延に伴い先週末は、「外出自粛要請」が出た。
そして今も、「不要不急の外出」は控えるようにとのことだ。
私が大学を卒業し、働き始めたのは2012年の春。
新卒で入社してから3年間働いていた会社では、平日は営業車で地方を駆け回って、金曜日に浴びるように飲んで、土日は死んだように寝ていた。
今の会社に入ってからは、土日や深夜までかかるイベントなど、不規則に忙しい日々が続いていた。
それが今年は、2月頃から「イベントの実施は延期しましょうか…」となり、3月になると「このまま延期にしておいてもいつできるかわからないから中止に…」となり、会社の規模で言うと中小企業である弊社でも「明日から基本的に在宅勤務にする」とアナウンスがあったのが先週の半ば。
イベントが実施できないと、仕事量が半分ぐらいになるので、正直に言おう…
「暇だ」
決してやることがないわけではない。
毎日メールはくるし、オンラインでミーティングもある。
けれど、大きなゴール(私の場合はイベント)に向かって遂行していく事案が特にない。
今まで目を通したことのない資料を端から端まで読み、「ああ、そうだったのか」と新たな気づきがあるのはいいことだし、自分が作成した提案資料を見直し、ブラッシュアップができるのもいいことだ。
そして、一つ一つのメールにも丁寧に返信ができるし、アシスタントさんに丁寧な指示もできる。
それでもやはり…
「暇だ」
何事にもじっくりと取り組める時間、今まではのどから手が出るほど欲していた。
「あぁ、もう時間がない!エイっ!」
「なんとかなるだろう。ヤアっ!」
の繰り返しだったのだから、この時間をかみしめねばならない。
飲食がかかわるイベントが仕事の一部である私は、この先に不安がないかといったらそんなことはない。
けれど今は、世界に目を向けて、日本に目を向けて、じっくりと先を見据える時期なのだ、と思うようにしている。
また否が応でもエイっ!ヤアっ!と仕事をする日が来るのだから。