音ノ音 -Notes of Tone-

モノを通して綴る、日常のキロク

こどもの頃の夢:『ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代』 @ 国立西洋美術館

こどもの頃、建築家になりたかった。

 

父が『渡辺篤志の建もの探訪』が好きで、休日の朝によく見ていた影響かもしれない。

 

小・中学生の頃は、美術や技術の授業が得意で、そして何より好きで、新聞の分譲住宅のチラシを真似て、【理想の家】の間取りをかいたりしてたっけ。。。

 

高校生になって建築を勉強するには、数学が必須であること、そして物理もある程度できないといけないことを知り、夢を打ち砕かれた。

 

いわゆる進学校に行っていたのだが、周りはみんな優秀、中学生までは優等生だった自分が、数学や物理で赤点を連発していたのだから仕方がない。

 

それ以来、なんだか辛くって、建築には全く関心を示せなくなった…気がする。

 

 

 

オラウータン(相方)は、ミッドセンチュリーの家具が好きで、建築にもそれなりに関心がある。

 

出会った頃は行く先々で、椅子や照明などのデザインについて説明してくれた。

 

そのうち、そのものを見るために出かけるようになる訳で、自然に自分自身にも知識がつくようになる。

 

ル・コルビュジエ】というのもそんな中で知った気がする。

 

 

 

2週間ほど前に駅でポスターを見かけた。

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あら、これは見に行かなくっちゃ!と、その場でオラウータンにメッセージを送った。

 

そうしたら、3日後…オラウータンはCasaの『ル・コルビュジエと世界遺産』特集を買ってきたのだ。

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ふむふむ。。。

 

へぇ〜。。。

 

 

 

 

国立西洋美術館に行く前に、熟読してしまったではないか!!!

 

このお方の素晴らしいところは、【住居・住宅】というものをデザインしたところではないかと思う。

 

簡素でありながら、しなやかな曲線や傾斜、スペースを意識した空間づくり…Casaで特集されている建物、全てを見に行きたくなった。

 

勢い余ってGoogle Mapの【行きたい場所】に全て入れてしまった!

 

 

 

いざ、国立西洋美術館にいくと、そこに展示されていたのは【絵画】をベースとした展示品たち。

 

しかも【ピュリスム】とかいう聞いたことのない言葉。。。

 

期待が高まりすぎていて、正直ちょっとがっかりしてしまった。

 

そもそも美術館の展示として何を期待していたんだ?!という話なのだが。笑

 

 

 

展示されていた作品の中でやはり際立っていたのは、同時代の画家ピカソとブラックの作品。

 

色彩、構図、画力と言うのだろうか。。。圧倒的に惹きつける力を持っていた。

 

コルビュジエさん。。。やっぱりあなたは建築家です。笑

 

 

 

ただ、Casaを読んでいたおかげで、オラウータンと「あたかもよく理解しているか」のごとく、コメントをし合いながら鑑賞できたのはよかった。

 

家に帰ってからもまたCasaで復習。

 

そしてオラウータンと合意に至った。

 

実際に「建もの探訪」してみなきゃね!って。

 

一番行ってみたいのは、ロンシャンの礼拝堂。

 

ロンシャン礼拝堂 | ル・コルビュジエとパリの建築を訪ねて(フランス)No.9 | Tabi/世界の建築 | お知らせ | デザイナーズマンション,株式会社リネア建築企画

 

次回ヨーロッパに足を伸ばすときまで、コルビュジエ ブームは続いているだろうか。。。

 

今の私たちなら、渡辺篤史さんばりにコメントできる気がする。笑

 

 

 

※ 調べたらまだ番組やってるのですね〜。

www.tv-asahi.co.jp