音ノ音 -Notes of Tone-

モノを通して綴る、日常のキロク

【営業】という仕事について

ホリエモンこと堀江貴文氏がtwitter

 

「なんで保育士の給料は低いと思う?」というテーマに、「誰でも出来る仕事だからです」とコメントし、

 

賛否両論、ちょっとした論争が巻き起こりましたね。

 

ホリエモン、"保育士ツイート"の真意「大変だから給料が高くあるべきってのは間違い」 | ホリエモンドットコムブログ

 

 

 

この出来事に関する諸々を読んだ時、

 

【あぁ世の中、大半の人たちは、大変な仕事 = お給料を貰うべき】と、思っているんだなぁ、と再確認すると共に、(自分も含めそう思い込んでいることに)少々驚きました。

 

そもそも【大変な仕事】ってなんなんだ、という話ですし、どんな仕事もそれぞれに大変だというのは、説明するまでもない気がします。

 

そこで、【誰でもできる】か、そうでないかと言うトピックが浮上します。

 

 

 

私は、いわゆる【営業】という仕事に従事していますが、これも【誰でもできる】仕事だと認識しています。

 

会社の花形であるマーケティングの方に、そんな様な事を言うと、

 

「そんなことないですよ!●●さん、営業に向いてるからできるんですよ!」

 

なーんて事を言われますが、【向き不向き】を考慮しなければ、【誰でもできる】仕事です。

 

必要最低限の文書作成能力、計算能力(足し算・引き算・割り算・掛け算)、あとは人と話ができれば、基本の業務はできるからです。

 

最近は【営業】を志望して入社する人も少ないと思います(そもそも、私も営業を希望していません)。

 

【誰でもできる】けれども、やりたい人が多くないには理由があります。

 

【営業】に関して言えば、

  • (種類は多岐に渡りますが)お客さんに頭を下げる仕事です。
  • 対相手(人)の仕事なので、好き嫌いがあります。が、お客さんなので、こちらが8割ぐらい気を遣うしかありません。
  • 数字という明確なノルマがあり、プレッシャーもかかります。
  • 頭を使う事もありますが、動いてなんぼ!なところも多いです。
  • 自分達の思いも大切ですが、貫けない事も多く、相手のセオリーを受け入れることが大切です。

 

長期的なビジョンを持ってなにかを作り上げていく仕事が最近は好まれるのかなぁ、と個人的には思うので、そりゃ【営業】人気ないわ、と納得です。

 

納得できないことも多いしね。

 

 

 

じゃぁ、なんで【営業】続けてるの?

 

と、言われれば、それはボトムラインに【自分が好きと思えるモノ】に関わっているというのがあるかもしれません。

 

【営業】という職種には、正直、魅力は感じませんが、【好きなモノに関わっている】という事だけで、私は今の仕事を続けています。

 

給与や待遇など、今より良い職はないものか、と探してもいます。

 

ただし、自分自身が少しの【やりがい】みたいなモノを感じている今、お給料だけが良いからという理由で、転職することはない気がします。

 

 

 

この保育士問題にも似たことが言える気がします。

 

給与が待遇が良くなれば、人は増えるのか。

 

そうではないと思います。

(※ 年収1千万です!と言われれば増えそうな気もしますが、現実的でないので。笑)

 

少子高齢化、保育士不足、モンスターペアレント、共働き世帯増加による保育時間の長時間化...

 

に加え、待遇が良くない、となれば、人気はなくなって当然な気がします。

 

それでも、働き続けている保育士さん達のモチベーションはなんなのでしょうか。

 

給与や待遇、ではないのだと思います。

 

 

 

課題を論じることは、どの様な環境においても非常に大切な事です。

 

しかし、課題ばかりを羅列してしまうと、光の見えない迷宮に入ってしまうということに、注意しなければいけません。

 

今、人手不足の業界で必要なのは、今、働いている人達に光を当てることかもしれません。

 

と、自分にも言い聞かせ、今日も仕事に向かいます。