音ノ音 -Notes of Tone-

モノを通して綴る、日常のキロク

食事を用意してもらう、ということ

自宅で仕事をするようになって2カ月が経過した。

 

当初は、外出自粛期間中だったこともあり、できる限り買い物に行かなくてもいいように、食材をどっさり買い込み、下ごしらえや常備菜づくりもしていたけれど、時間の経過と共に、生来の「めんどくさがり」が出現。

どうすれば労力を最小限に抑えて、おいしいものが食べられるか、そんなことばかり考えるようになってしまった。

食いしん坊の欲張りだから、2~3日同じものを食べることがなんかいやだ。

だけど「めんどくさい」ことも、いやだ。(つまり、だたのわがまま!)

 

 

「ランチの準備が本当にめんどくさい」と、オラウータン(夫)に話したら、「そんなに苦痛ならできるだけ、僕が作るよ。」と言ってくれた。

オラウータンも在宅勤務だから、毎日・毎食を共にするのだけれど、「自分が好きなものを満足のいくように食べたいんだろうな~」と、思い私の料理には口出しをしなかった…そうなのだ。

オラウータンは食には非常に寛容で、「僕は5日同じカレーでも、まったく問題ないんだけど?」と、食に苦心する私を見て笑っていた。

 

 

食の工夫、というか知恵みたいなものは、本当に人それぞれで、正直、料理上手ではないオラウータンだが、時々びっくりするようなアイディアを披露してくれる。

先週のお昼ご飯は、定番の味「サッポロ一番 塩ラーメン」にチャーハンと麻婆豆腐だった。

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 これを15分程度でチャチャっと準備した様子なので聞いてみると、「近所のスーパーで、昨日チャーハンと麻婆豆腐が一緒になったお弁当があったから1つ買っておいた。お惣菜は味が濃いから、チャーハンには冷凍ご飯を、麻婆豆腐には豆腐を足して、温めた。」とオラウータン

この「カサ増し」テクニック、私にはまったく思いつかないのである。

そして味は、お惣菜と家庭の味の中間ぐらいの、食べ応えは残しつつ優しい感じ。

 

自分で全部準備をする or 本格テイクアウト、しか選択肢がなかった私に、自炊とテイクアウトのハイブリットを教えてくれたオラウータン、なかなかな家事力である。

そして何より、自分以外の誰かに、食事を用意してもらう、というのはありがたいな、と心から感謝をした。

 

やっぱり、誰かに食事を用意してもらうと、一段とおいしい。

そして、誰かと食事を共にするというのは、やっぱり楽しい。