音ノ音 -Notes of Tone-

モノを通して綴る、日常のキロク

いつかどこかで出会えたら:Art Fair Tokyo 2019 @ 東京国際フォーラム

お仕事の関係でArt Fair Tokyo 2019の招待状をいただいたので、せっかくの機会…出かけてみることに。

 

経済情勢にはあまり詳しくないが、最近は投資目的でアートを購入する人も増えているらしく、こういう類のイベントは大変盛況だそうな。

 

私は投資するだけの予算も、自信を持って目利きするだけの知識もないので、「どんな作品があるのか」そして「どんな人々が来るのか」を感じに行ったようなもの(主に後者。笑)。

 

 

 

最終日の午後に行ったこともあり、大勢の人がきている様子。

 

すれ違う際、「最終日だからもうあの作品売れちゃったかな」とか「初日に迷ったけど、やっぱり買いにきた」とか、なんとも羽振りのよさそうな会話も。

 

手頃な価格でも5万円以上だし、明らかに【主役です】的な作品は1千万とかもあり…

 

住んでる世界が違う人が、ワンサカいるもんだ!とびっくり。

 

 

 

事前にInstagramとかチェックしてしまったミーハーな私は、とくによくアップされていたブースへ。

 

Mr Doodleというマジック(なのか?)でひたすらチャーミングなキャラクターを描き続ける方。

mrdoodle.com

 

するとなんと!!!

 

本人がいる!!!!!

 

そして描いてる!!!!!!!

 

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うん十万、うん百万とする作品が、ほぼ完売した理由も頷ける。

 

やっぱりパフォーマンスというのは素晴らしいものですね。

 

 

 

メインの会場であろうHall Eは、すでに名の知れたアーティストの作品も多かったものの、あまりにも作品が多岐に渡りすぎ&美術展のように流れに沿った解説もないので、(そして何より、わたしには「これください!」という財力がない!笑)1時間もフラフラすると、お腹いっぱい!てな気分に。

 

Lobby Galleryというひらけたエリアにもブースがあり、うろうろ。

 

その一角に、Future Artists Tokyoとありのぞいてみると、こちら学生さんのブースらしく、かなりエッジが効いていて面白い!

 

art-tokyo.jp

 

そんな中、カラフルでありながらインパクトもある、わたし好みの作品が。

 

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井口麻未『並ぶほどに想う』(2018)

 

じーっと見ていると、横にいたお姉さんに

 

「これ、何に見えます?」と、聞かれ

 

(アホだと思われたら嫌だなぁ…と、思いつつ)『ブロッコリー?』と答えると

 

「そうなんです!わかります?わたし、この絵描いたんです!」と。

 

ブロッコリーのもさもさ部分の点描と、付け根部分のざらっとした質感(岩絵具というのを使っているそうです)、そしてその前に並ぶ人々のキャッチーなこと!

 

どうも田舎育ちで、その山々がブロッコリーに見えるな、その合間を縫う道はマヨネーズのようだ…と着想を得たそうで。

 

確かに、飛行機が離陸するとき、しばらく外をみていると、木々がパセリのようにブロッコリーのように見えることあるもんね。

 


 

こういう場に不慣れすぎて、去り際に

 

「作品が色々な場所でみられるのを、楽しみにしています」

 

と、言ったのですが、これでよかったのだろうか…(不安)…?

 

「この絵、いただこうかしら?」なーんて、言えなくて残念だけれど、いつかどこかでまた出会ったら、所有したいものです。

 

 

 

 

実はメイン会場のHall Eで欲しくて欲しくてたまらないものにも出会ったんです。

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瀧下和之『桃太郎図 月とスッポンポン。』

 

頑張れば買えなくもないかな?という作品だったのですが…

 

まずは飾るためにお家を片付けなきゃね、ということで断念。

 

またいつかどこかで、お気に入りに出会えると信じて、今日は退散。